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第84期 部門長からのメッセージ


第84期
流体工学部門長
名古屋大学
大学院工学研究科
新美智秀

 この度,第83期姫野部門長の後を受けて,第84期(2006年度)部門長を仰せつかりました名古屋大学の新美です.流体工学部門は機械学会の基幹的部門であり,20部門の中でも6,685名の最大登録人数(第1位から第3位までの登録者)をもつことを考えますと身の引き締まる思いです.部門運営に関しましては,各支部の代議員から構成される運営委員会の皆様のご意見を聞きながら,井小萩利明副部門長,各委員会およびWGの皆様と相談しながら進めて参ります.各種委員会として,技術委員会(後藤彰委員長),総務委員会(古川雅人委員長),編集・企画委員会(梶島岳夫委員長),会員委員会(加藤千幸委員長),広報委員会(河合理文委員長)が設置され,技術委員会には講演会WG(大島伸行主査),講習会WG(山本誠主査),学術表彰WG(小森悟主査)に活動していただいております.昨年度より流体工学部門は,他部門に先駆けて英文Journalを部門から発行する運びとなり,本部所属の組織として部門英文Journal編集委員会(酒井康彦委員長)が設置されました.この委員会は部門と密接に活動する必要がありますので,部門の運営に関する会議に参加していただくことにいたしました.各委員会,WGの委員の皆様には,非常に多くの実務をお願いしておりますが,すべてボランティアで活動いただいており,衷心より感謝申し上げます.会員の皆様におかれましても部門活動へのより一層のご支援,ご理解,ご協力をお願い申し上げます.

 部門運営に関する会議(運営委員会,委員長幹事会)では,各委員会のマイルストーンが完備されて効率的に業務が進むようになりましたが,本部から部門へ依頼される業務も年々増加の一途で,それらを処理するのに精一杯というのが現状です.さらなる効率化を推進し,流体工学部門の将来および今後のあり方を議論する時間を増やすよう努力いたします.

 本来の学会は,研究分野の近い研究者の社交的な集まり,いわゆる「サロン」的な雰囲気の中で今後の学術動向を語り,社会に向けて提言をするような組織であろうと私は思っています.このような雰囲気の中でこそ,新しいアイデアが生まれ,さらには大型予算獲得のための組織が構築されるように感じます.流体工学部門は大所帯ですから,全体でこのような場をもつことは現実的ではありません.そこで流体工学部門からも援助いたしますので,研究分科会や研究会などのいわゆる自由な雰囲気の「ミニサロン」を組織されてはいかがでしょうか.流体工学部門では部門所属分科会(P-SCD)が2006年4月以降一つも活動していません.いくつかのタイプの研究分科会が用意されていますので(本部HPの「調査・研究活動のページ」をご覧下さい),流体工学部門の活性化のためにもいくつかの「ミニサロン」が組織されることを期待しています.

 今年は,部門に関連した講演会として9月に熊本大学での年次大会,10月に東洋大学での部門講演会が開催されます.来年にはASME/JSME Fluids Engineering Conf. が開催される予定で,近々ご案内が届くことと思います.今年度の部門企画の講習会としては,興味深い4件の講習会が企画されておりますので,ふるってご参加,ご勧誘ください.また,Journal of Fluid Science and Technology (JFST)が部門英文Journalとして創刊されます.国際誌として有力な英文ジャーナルへと発展するようご協力ください.これらの情報は,本部および部門HPでご覧いただけますので,時折チェックしていただければ幸いです.

 まとまりのないご挨拶になりましたが,これをもって就任のご挨拶とさせていただきます.1年間どうぞよろしくお願い申し上げます.

日本機械学会第84期流体工学部門部門長 新美智秀

更新日:2006.6.7