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流れ 2014年12月号 目次

― 特集テーマ:2014年度年次大会 (2) ―

  1. 巻頭言
    (真田,横山,杵淵)
  2. 高クヌッセン数流れ(希薄気体流からマイクロ気体流れへ)
    新美智秀(名古屋大学)
  3. ワークショップ:先端熱流体計測の計算との連携を含む新展開
    早瀬敏幸(東北大学)
  4. 荷電ナノ粒子流の計測(イオン電流とトンネル電流)
    土井謙太郎,川野聡恭(大阪大学)
  5. 空力音源探査のためのファン表面圧力変動計測技術の開発
    飯田明由(豊橋技科大)
  6. プロセス・トモグラフィー法による血液循環流路内の血栓検出の可能性
    Sapkota Achyut,布施拓士(千葉大学),丸山修(産業技術総合研究所),武居昌宏(千葉大学)
  7. 最近の先端熱流体計測における高速度カメラの利用について
    桑原譲二(株式会社フォトロン)

 

ワークショップ「先端熱流体計測の計算との連携を含む新展開」について

早瀬 敏幸(東北大学),川野 聡恭(大阪大学),白井 敦(東北大学)

 2014年9月9日,東京電機大学を会場とした日本機械学会年次大会において,ワークショップ「先端熱流体計測の計算との連携を含む新展開」を開催致しました.本ワークショップは,同テーマに関して2012年度から2年間活動を行った日本機械学会の研究分科会活動の一環として企画しました.大学からは,川野聡恭先生(大阪大学)「荷電ナノ粒子流の計測(イオン電流とトンネル電流)」,飯田明由先生(豊橋技術科学大学)「空力音源探査のためのファン表面圧力変動計測技術の開発」,亀田正治先生(東京農工大学)「空力音響解析に向けた感圧塗料による微小変動圧力計測」,武居昌宏先生(千葉大学)「誘電緩和法による血栓検出の可能性」の3件のご講演を,企業からは,桑原譲二氏(株式会社フォトロン)「最近の先端熱流体計測における高速度カメラの利用について」のご講演をいただきました.電池に関わるナノ流動,感圧塗料による圧力計測,生体流動計測,最新の画像計測に関して幅広いお話を伺うことができました.お忙しい中,ご講演をいただきました講師の皆様に心より感謝申し上げます.

  さて,本研究分科会は,これまで10年以上にわたる継続的な分科会活動の中で,現在の最先端熱流体計測技術の高度化や新たな応用分野への展開,新たな熱流体計測技術の開発に寄与することを目的として設置されました.特に,計算を活用した,計測技術の最適化や新たな原理に基づく計測法の開発,先端計測と計算を一体化した同化手法など,近年発達が著しい計算科学との連携による新たな展開の可能性についても取り上げ,熱流体計測関係の企業委員と研究者委員の間で積極的に交流を行ってまいりました.

 2014年度からは,大阪大学の川野聡恭先生を主査として,「RC263複雑流動現象の解析技術とその実用化に関する研究分科会」が、最先端熱流体計測・予測技術の高度化と実用化への展開に寄与することを目的として活動しており,来年度の年次大会でのワークショップ開催も検討されております.ニュースレター読者の皆様で,分科会での研究交流に関心をお持ちの企業関係者や,積極的な情報提供をいただける大学等研究者の皆様は,ぜひ分科会主査の川野先生までご連絡ください.

更新日:2014.12.15