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講習会 「実験流体力学―流体実験・計測の基礎―」の実施報告

流体工学部門講習会WG

2003年12月11日(木),12日(金)に日本機械学会会議室にて,「実験流体力学―流体実験・計測の基礎―」が開催されました.

受講者数は47名で内訳は社会人31名(会員24名),学生16名(会員8名)でした.講義内容および担当講師(敬称略)は下記のとおりです.

(写真1)

(写真2)

●12月11日(木)

10:00~11:30/実験の基礎 実験流体力学総論
福西 祐 (東北大学)
13:00~14:30/速度計測(熱線流速計,レーザードップラ流速計,PIV)
今尾 茂樹 (岐阜大学)
14:45~16:30/計測器デモ(速度計測器紹介,実習)
日本カノマックス株式会社
16:45~17:15/質疑応答

●12月12日(金)

8:30~10:00/圧力計測(ピトー管計測,感圧塗料を含む)
飯田 明由 (工学院大学)
10:15~12:30/実験計測支援ソフトの紹介
飯田 明由 (工学院大学)
日本ナショナルインスツルメンツ株式会社
コンカレント日本株式会社
13:30~15:00/力計測 (流体力,壁面せん断力)
高見 敏弘 (岡山理科大学)
15:15~17:00/計測器デモ(力計測器紹介,実習)
日章電機株式会社
日本カノマックス株式会社
17:00~17:15/質疑応答

流体工学実験の基礎と計測の原理および最先端技術に関するわかりやすい説明や講師の経験による実践的なアドバイスも盛り込まれており,ビギナーの受講者には基礎の理解,ある程度流体実験を経験されている受講者には基本に立ち返る良い機会であり,非常に有益な内容であったと思います(写真1).また実験計測支援ソフト会社や計測器メーカー各社の協力による計測器のデモは,測定原理,機器構成および計測手順の紹介や講師による解説をまじえながら実施されました(写真2).講義および計測器デモの中では,受講者から活発な質問やこれに対する講師からの懇切丁寧な回答や適切なアドバイスもあり,双方向のコミュニケーションがよく取られていました.

受講者の皆様にご協力いただいた本講習会に関するアンケート(39名回収)の集計結果を以下に記します.

Q1.参加の動機は?

9割の方が,「流体実験の基礎の習得,復習」や「測定原理の理解」を回答しています.

Q2.参加のきっかけは?

上司,先生,知人の紹介以外の4割のうち,学会誌よりもWEBやメーリングリストによる情報入手の方が多いのは興味深い結果であり,WEBやメールの有効性がうかがえます.

Q3.参加費用についての印象?

受講者の半数が高い印象をお持ちである.社会人,学生ともに同じ結果であり,参加者の会員・非会員比率を考えると非会員の方がこのような印象をお持ちかと思われます.講習会WGとしては更なるコストダウンに注力していく必要があります.

Q4.使用テキストについての印象は?

及第点の評価であるが,若干悪い,悪いとお感じになった受講者もいらっしゃいました.これらの方はもっと専門的な内容,教科書的に詳しく記述してほしいなどのご要望がありました.この結果を今後のテキスト編纂の参考としたいと思います.

Q5.講習会に関する全体的な理解度,満足度は?

理解度,満足度ともに高い評価であり,これは担当講師,協力会社の御尽力のおかげです.受講者の皆様にとっても有意義な講習会であったと思われます.


以上のアンケート結果は今後の講習会WGの活動に反映してまいります.

最後に,ご多忙の中,本講習会に参加していただいた受講者の皆様に厚く御礼申し上げます.今回の講習会が皆様の今後の業務や研究活動の一助となることを願っております.

更新日:2004.1.8