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2005年度(第83期)日本機械学会流体工学部門講演会報告

金沢大学 木村 繁男

| OS,WS,F,GS一覧 | 懇親会風景 |


姫野龍太郎部門長の挨拶

部門講演会概要

 昨年11月の北九州学術研究都市での講演会に引き続き,本年10月に金沢で開催された2005年度の部門講演会の報告をいたします.講演会場は金沢市角間町の金沢大学自然科学研究科棟を使って行われました.1ヶ月前に工学部の移転が完了したばかりの真新しい建物で,大きな吹き抜けの空間があるため,参加者は会場内で憩うことが出来ました.そのため,参加者の多くは会場にとどまり,各講演室とも遅くまで,多くの聴講者で賑わっていました.会場に用意した650部の講演概要集も2日目には残部が少なくなり事務局をハラハラさせました.また,懇親会は香林坊にある金沢エクセルホテル東急で行われましたが,予想以上の参加者があり,出席されたみなさまにたいへん御迷惑をおかけしました.特別講演も盛況で200人収容の大会議室が,ほぼ満員の状態でした.今回の主なデータは以下の通りです.

 

開催日: 2005年10月29日(土),30日(日)
場所: 金沢大学自然研本館
特別講演: 2件(十代大樋長左衛門(文化功労者,日本芸術院会員):
やきもの―伝統からの創造―,岡島厚(金沢学院短期大学):
構造物の流力振動とその制振)
講演件数: 323件
参加登録者数: 601名
懇親会出席数: 183名
機器展示: 10件
カタログ展示: 9件
講演概要集広告: 7件

参考のため最近の講演会の記録を引用します.
2001年度(蔵王):講演件数245,参加登録者数407
2003年度(関西):講演件数236,参加登録者数436
2004年度(北九州):講演件数291,参加登録者数505

 以下にOS(オーガナイズドセッション),WS(ワークショップ), GS(一般セッション)の一覧を示します.これらは 10 室に別れて平行して行われました.

OS:18件
OS1 非ニュートン流体の流動現象;12件
OS2 流れの抵抗低減;15件
OS3 マイクロナノフルイディクス;12件
OS4 高速流れと衝撃波現象の基礎と応用;18件
OS5 混相流の微細流動構造;13件
OS6 気液系流れの計測;12件
OS7 噴流及びせん断流の構造と制御;27件
OS8 複雑乱流の計測と制御;19件
OS9 計測とシミュレーションの融合;7件
OS10 PIV・可視化画像計測;15件
OS11 超音波を利用した流動場の計測;13件
OS12 トンネルの空気力学,換気,火災;15件
OS13 生体内の流動解析とその応用;11件
OS14 水棲・飛翔生物の運動に関する生物流体力学における諸問題;4件
OS15 流体機械の諸問題;30件
OS16 スポーツの流体科学;10件
OS17 環境と流れ;15件
OS18 自然エネルギー資源の有効利用技術;26件

GS: 11件
GS-1 種々の流動現象;5件
GS-2 流体計測;5件
GS-3 音響・騒音;4件
GS-4 飛翔体・円柱など;6件
GS-5 翼干渉・フィン・境界層;5件
GS-6 数値シミュレーション(1);5件
GS-7 数値シミュレーション(2)・流体解析;5件
GS-8 キャビテーション・気泡挙動(1);5件
GS-9 キャビテーション・気泡挙動(2);4件
GS-10 管内流・管路輸送;4件
GS-11 管路輸送・混相流動;4件

WS : 6件
WS1 うず -その本質と特性(続)-
WS2 第5回EFDワークショップ「泳ぐ・飛ぶメカニズムを探る(推進体・飛翔体先端的実験研究)」
WS3 衝撃波/燃焼を伴う流れ
WS4 柱状構造物の流力振動
WS5 流体力学でビジネスは可能か?
WS6 流体工学におけるエンジニア教育を考える

フォーラム:1件
F-1 機能性流体工学の先端融合技術



懇親会風景

 講演会の初日10月29日(土)に第5回「流れの夢コンテスト」(佐藤恵一教授(金沢工大)実行委員長)が講演会場と同じ金沢大学自然科学本館のロビーで,「流れのびっくり箱(流れの不思議さ面白さ)」のテーマのもとに開催されました.当日,増山 豊教授(金沢工大)に「風を使って風よりも速く-高速帆走のメカニズムを考えてみよう-」、檜山浩國氏(荏原総研)に「逆転の発想から生まれた振動ポンプの開発」をそれぞれ特別講演として話して頂きました.部門講演会はいつも多くの方々の献身的な協力に支えられています.今回も同じで,木綿隆弘助教授(幹事,金沢大)には実質的な実行委員長として全てを取り仕切って頂きました.上野久儀教授(幹事,金沢大)は懇親会のお世話や企画等で大変お骨折りいただきました.佐藤恵一教授(幹事,金沢工大)には講演会だけでなく「流れの夢コンテスト」の実行委員長としてもご活躍いただきました.実行委員は歌野原陽一(金沢大),榎本啓士(金沢大),大西元(金沢大),岡島厚(金沢学院短大),小幡正一(金沢工大),倉谷知宏(金沢大),黒崎正大(石川高専),齋藤康弘(金沢工大),新谷隆二(石川県工試),高本與志久(金沢大),瀧本昭(金沢大),多田幸生(金沢大),中島円(金沢工大),長谷川雅人(金沢大),稗田登(金沢大),深沢塔一(金沢工大),増山豊(金沢工大),松井良雄(金沢大),松沢照男(北陸先端大),山本和義(北陸先端大),割澤泰(石川高専)の各先生方です.特に,岡島厚先生には講演会の企画・運営全体にわたって種々の貴重な助言をいただきました.また,準備の最終段階では松井良雄先生に会場の手配や整備等に奔走していただきました.学会本部では高橋正彦様,熊谷理香様にお世話になりました.

更新日:2005.12.12