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P-SCD345 機能性流体工学の先端融合化に関する研究分科会

主査: 西山 秀哉(東北大学)
幹事: 佐藤 岳彦(東北大学)

設置目的
  平成元年に磁性流体を中心に機能性流体に関する研究が開始され,その後,電磁場に応答するMR流体,ER流体,液晶,さらには,プラズマ流体や混相流体等,対象とする流体も拡大してきている.これまで学術活動として,国際会議や日本機械学会等でのワークショップ,フォーラム,OSや特別講演等の企画,さらには,啓蒙書の出版,平成15年には,機能性流体を含んだ機械工学便覧や数値流体力学ハンドブックの発行も予定され,社会還元や知的資産の蓄積も進んできている.近年では,機能性流体工学の基礎研究として,物理化学的な手法によりナノ~ミクロレベルでの複雑構造の解明,応用研究としては,機能性流体とセンサー,コントローラ,材料等を組み合わせたシステム化,すなわち,知能流体システムの構築へと展開している.
  本研究分科会では,P-SC240「知能流体工学に関する調査研究分科会(1993-1995)」を発展させて,機能性流体工学に関し,異なる流体を研究対象とする研究者や異分野間での融合化研究により,基礎から応用までの新たな研究シナリオの策定およびナノ・材料,環境・エネルギー,ライフサイエンス等の先端重点分野への展開をはかり,流体工学での新領域創成に関し,調査研究を行う.

2003年4月設置

本年度の活動報告
今年度は分科会を東京及び仙台で3回開催し,次の項目についての調査研究および情報交換を行った.
・実験と計算を一体化した次世代融合研究手法の開発(早瀬委員)
・ER/MR流体のレオロジー・流動特性とシステム化(中野委員)
・磁性流体中の超音波伝播について(澤田委員)
・プラズマ流動システムの仮想実験と知的制御(西山主査)
・MR流体を用いた可変減衰器とインテリジェント制御系への適用(森下委員)
・電磁気力などを用いたリサイクルのための破砕(藤田委員)
・知能・機能性混相流の開発とその熱流動特性(片岡委員)
・プラズマ電磁流体を用いた高効率エネルギー変換(奥野委員)
・磁性流体と磁気粘性流体による円管内の膜形成過程に関する研究(山口委員)

今年度の学術活動
・日本機械学会関東支部10周年記念第10期総会講演会(2004年3月4日)および2004年度流体工学部門講演会のOSを企画
・JSME International Journal, Ser.B, Special Issueを企画(2005年8月発行予定)
・平成16年度科研費基盤研究(C)企画調査に応募

ホームページURL
http://www.ifs.tohoku.ac.jp/nishiyama-lab/group.html

更新日:2004.4.7