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機械工学年鑑「流体工学」(2006年版)

まえがき

 流体工学の工学における守備範囲は広く,原子・分子の挙動が直接流れに影響を及ぼす希薄気体流れから,乱流,混相流など現象の理解が複雑な流れまで多種多様である.工業的応用としては半導体製造過程やμTAS,NEMS,MEMSからエンジン,環境問題,バイオ医療分野に至るまで多くの応用分野に関連し,それらの問題解決に寄与している.また,解析手法としては,ミクロ・メゾ・マクロのスケールを合理的につなぐマルチスケール解析が多く用いられるようになってきた.実験・計測分野では分子イメージングなどを援用した計測手法の開発など急速な発展が見られる.ここでは,これらのすべての分野を網羅することは不可能であるが,それらの中でも進歩の著しいものを取り上げ,概観する.特に,分子・希薄気体流れ,反応性流れ,乱流,生体流れ,混相流,トンネル換気・火災,流れの可視化と画像計測を取り上げ,2005年の動向を記すことにする.詳しくは各節を参照いただきたい.なお,2005年度の「水力機械」,「空気機械」の主な実績については,ターボ機械協会発行の会誌「ターボ機械」2006年8月号またはターボ機械協会ホームページ(http://www.turbo-so.jp/)の[ターボ機械生産統計]を参照いただければ幸いである.

〔松本洋一郎 東京大学〕

機械工学年鑑「流体工学」(2006年版)は,流体工学の分野において2005年1月から12月までの1年間に発行・出版された論文,解説,さらには技術の発展や動向を解説したものです.

機械工学年鑑「流体工学」2006年版(PDF)

 

更新日:2006.9.8