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水の膜を切る

まずは見てみよう!

どんな実験?

実験手順と種あかし

  • 板(この実験ではまな板)に水を当てると幅の広い水の膜ができます。
  • この膜にナイフなどを入れると、そこから膜が切れます。膜は一度切れ目ができると、表面張力のはたらきによって水どうしが集まろうとして切れ目が拡がっていきます。このとき、水は表面積を小さくする方向に動きますので、「表面張力のはたらき」という言い方をします。
  • 竹串などの小さなものを入れた場合にはその後ろで膜はつながっていますが、少し下流で膜が切れ始めます。これは、物体が小さいとコアンダ効果(丸い物体の後ろに噴流が回り込もうとするはたらき)などによって物体の後ろ側で膜がつながりますが、他の場所に比べて流れが遅くなっているので慣性のはたらきが弱くなり、膜が切れやすい状態になっているからです。そのため、他の場所よりも膜が早く切れるのです。
  • 水は大切な資源です。水をむだ使いしないように気をつけましょう。
【キーワード】 慣性、表面張力
【関連項目】 水の膜を作る
【参考】 日本機械学会編「流れのふしぎ」講談社ブルーバックス、P15、P62-67
石綿良三「図解雑学流体力学」ナツメ社、P208-209、P48-49

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更新日:2017.6.1