花をとじる
まずは見てみよう!
どんな実験?
実験手順と種あかし
- ドライヤーの風で花をとじてみましょう。ドライヤーの吹き出し口のまわりに花に見立てて紙テープを貼っておきます。
- ドライヤーの風を吹くと花は閉じ、止めると花は開きます(映像は上下さかさまになっています)。「花を開く」と逆の動きをします。
- 前もって紙テープを外側に曲がった状態で貼っておきます。ドライヤーの風は紙テープにそって曲がります。流線の曲がりの外側は高圧、内側は低圧になります(流線曲率の定理)。紙テープ側は低圧になるので紙テープは表面側に引かれて花がとじるのです。
- 風を止めるともとのように開きます。
- 映像をさかさまにしたのは、上向きに実験すると花がうまくとじないからです。花びらが広くひろがりすぎているので風の力だけでは閉じないのです。花びらの曲がりをもう少し小さくしておけば、上に向けても閉じることができます(この実験では大きく広げて見ばえをよくしました)。
- 「花を開く」のしかけも同時に利用したものが後半の実験です。ドライヤーの風を吹くと、赤い花びらはとじ、黄色い花びらは開いて互いに逆の動きをします。
- 赤の花びらは外側にそり、黄色い花びらは内側にそっているのでこのような動きになるのです。
- この実験動画はJSPS科研費 18K03956の助成を受けて制作しました。
【キーワード】 | 揚力、流線曲率の定理 |
【関連項目】 | |
【参考】 | 石綿良三・根本光正「流れのふしぎ」講談社ブルーバックス、P120-127、P168-169. |
更新日:2025.6.1